【コロナショックに負けない投資】連続増配の「配当貴族」銘柄と高配当の「短期狙い」2選、「中長期狙い」2選

予期せぬ新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、株式相場でもこれまでの流れや前提が大きく変わってしまいました。

しかし、変わらず利益を出し続け、配当などの株主還元で報いている投資冥利につきる企業もあります。

中でも毎期連続して配当金を増やし続けている企業には安定した収益構造があり、今のような景気後退期に中長期投資を始めるには適した銘柄なのです。

そのような「配当貴族」呼ばれる企業の株価は、このコロナショックでどうなっているのでしょうか。

1年前にも特集した「配当貴族」のその後を追い、コロナショックにも負けない株式投資のコツを紹介します。

目次

コロナショックにも負けない株式投資のコツ

一般投資家が求める株式投資の魅力は、

(1) 値上り益
(2) 配当収入(含む株主優待)

でしょう。

今年に入って株式相場が大きく下落したため、配当がそのままであれば高配当となった銘柄もあります。

しかし、配当は期初には予定されていても、確実にもらえる(または未来永劫続く)かは業績次第です。

配当の有無や大きさに一喜一憂する投資手法もあるのですが、

毎期配当を出しかつ増配している企業には安定した収益構造があり、それが値上り益の実現にも貢献している

のです。

ちなみに、

10年以上の連続増配を実施している企業は「配当貴族」と呼ばれ、上場企業の中で約30社程(上場企業数約3,700社の0.8%)

しかありません。

最近、連続増配がストップした企業には、明光ネットワーク(20年)、しまむら(18年)、日本たばこ(JT)(16年)が挙げられます。

「配当貴族」の特徴といま投資すべき企業

≪画像元:花王

では、「配当貴族」にはどういった特徴があり、いま投資するべき企業はどこなのかを検証してみましょう。

連続増配を支える安定した収益構造が魅力

配当金の原資は、企業が稼ぐ利益です。

そのため、連続増配を続けている企業は、安定した収益構造に特徴があります。

売上高、当期利益等の業績が堅調で、日常生活に密着して誰もが利用する企業

例:花王(30年)、KDDI(18年)、ニトリ(16年)

景気に左右されにくい製薬・医療関連企業

例:小林製薬(22年)、ロート製薬(15年)、シスメックス(17年)

大手グループに位置するリース企業

例:リコーリース(25年)、三菱UFJリース(21年)、芙蓉総合リース(18年)

「配当貴族」の今年の株価推移と配当利回り

こちらは「配当貴族」を連続増配年数を年数が長い順に並べた表です。

合わせてコロナショックの影響を表す年初来騰落率も、並べてみました。

いま注目されているのは、

連続増配年数の長さではなく、「配当貴族」の中でも高配当と呼べる銘柄が出現していること

です。

これまでは、「配当貴族」が良いと思っても2%未満の低配当利回りや、株価維持が目的の連続増配実施で配当性向が極端に高くなってしまう例が見られました。

明光ネットワークはこの配当性向(配当金額が当期利益に占める割合)が80%を超えてしまい、横ばい配当となったのです(同社は20年連続増配でストップ)。

直近の日経平均株価採用銘柄の平均配当利回りは2.5%、それ以上の利回りであれば高配当だと言えます。

しかも、全体の株式相場に引きずられて大きく下落した銘柄は、戻り相場での

(1) 値上り益

(2) 連続増配期待による配当収入

の両方を狙える株価水準となっているのです。

短期、中長期それぞれのおすすめ銘柄

≪画像元:小林製薬

これから投資する場合には、1年未満の短期狙いか、1年超の中長期狙いかによって戦略を変える必要があります。

特に今のような

乱高下の大きい大相場では、回復局面に入るまでは「今強い銘柄に付く」ことが正解

なのです。

また、

2番底を打ってから回復局面に入ると「これまで下落していた銘柄に付く」ことが正解

なのです。

そのため、短期と中長期の両面から見て「配当貴族」から、おすすめ銘柄を以下の条件でピックアップしたいと思います。

短期狙いのおすすめ銘柄

まずは短期狙いにおすすめの銘柄です。

年初来プラス圏で推移している銘柄、配当性向は40%未満、配当利回りは低い傾向あり

【4967】小林製薬

ブルーレットやタフデントがお馴染みで、日用雑貨品も展開する医薬品会社。

商品ラインアップが豊富で収益基盤が安定しており、年初来7.18%のプラス。

配当利回りは0.75%と低いものの、2020/12期も増益および連続増配見通しを発表

【7532】パン・パシフィック・インターナショナルHD

ドン・キホーテ、ユニーを展開する小売企業。

買いだめ、巣ごもり需要に合わせ、年初来12.27%のプラス。

訪日外国人需要は減少するものの、3月の前年度売上高は-11%と軽微で2020/6期は増収および連続増配の見通し

中長期狙いのおすすめ銘柄

次に、中長期狙いにおすすめの銘柄です。

年初来大幅マイナス圏で推移している銘柄、配当性向は25%未満、配当利回りは2.5%以上

【8566】リコーリース

リコーグループの光学、OA機器のリースや集金代行サービスなどを手掛けるリース会社。

景気減速に伴い設備投資が減少するとの見方で株価は年初来-31.0%ながら、配当利回りは3.17%、配当性向も23.4%とまだ余力があり連続増配見通し

政府の景気対策効果が現れる夏以降のタイミングで、株価回復が期待される銘柄

【7466】SPK

自動車修理部品や産業車両部品を取扱う商社。

自動車業界の株価低迷に引きずられ、年初来56.89%の下落。

商社なので仕掛品は持たず無借金経営の財務体質ながら、配当利回りが2.78%と高水準。

中国の原材料輸出が整い、5月の決算発表前後のタイミングから、株価回復が期待される銘柄。

優良株発掘の貴重な時間にめぼしをつけておく

まだ2番底の危険性がある相場では、なかなか新規の投資に二の足を踏んでしまうと思います。

しかし、来るべきタイミングまでにめぼしをつけて株価を調べておくことは、この大相場の中にあってはとても大切なことです。

感染者数の減少やワクチンの開発が実用化するまでの期間は、優良株を発掘する貴重な時間だと考え、網を張っておきましょう。

連続増配という安定性が、負けない投資を支えてくれますよ。